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士業の独立開業を成功に導くために

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はじめに:独立という選択肢を現実のものにするために

弁護士や税理士などの士業にとって、「独立開業」はいつか訪れるかもしれない選択肢のひとつです。
専門性を活かし、自分の理念やスタイルで顧客と向き合える自由な働き方が出来るのが魅力です。
しかしその一方で、開業には多くの準備と判断が求められます。

本コラムでは、独立を検討する士業の方に向けて、開業準備からオフィス選び、資金繰り、ブランディングまで、実務的な視点で解説します。

1.士業の独立開業に必要な手続きと費用の全体像

独立開業にあたっては、まず「開業届」の提出が必要です。
税務署への開業届出書、青色申告承認申請書の提出は、開業から2ヶ月以内が目安です。
弁護士であれば弁護士会への登録変更、税理士であれば税理士会への開業届出も必要です。

初期費用としては以下のような項目が考えられます。

オフィス入居時諸費用(保証金・敷金・礼金含む)  
備品購入(PC、プリンター、家具、文具など)
名刺・ロゴ・Webサイト制作費
登録費用(団体・保険など)

都心の一等地に事務所を構える場合、信頼性は高まりますが、初期費用も大きくなります。そこで注目されているのが、レンタルオフィスやサービスオフィスの活用です。
一般のオフィスですと保証金が6~12ヶ月掛かり、初期の内装費用も見なければなりませんが、レンタルオフィスやサービスオフィスの場合は部屋に掛かる初期費用が賃料の2~6カ月程度となっている他、内装済みで家具付き、コピー機も共用で利用が可能という物件もあるので、かなり費用が抑えられます。

2.士業の独立に最適なサービスオフィスの選び方

士業にとってのオフィス選びは、単なる「作業場所」ではなく、「信頼の演出」と「業務効率」を左右する重要な要素です。

ちなみにAIOS虎ノ門のようなサービスオフィスは、以下の点で士業に適しています。

・都心一等地の住所(虎ノ門駅徒歩3分)
・受付対応・会議室・複合機などの設備完備
・他士業との自然な交流が可能な環境
・初期費用も抑えられる

一般事務所と比較すると、レンタルオフィスやサービスオフィスは「初期費用の軽減」「設備の即時利用」「信頼性の高い住所」が大きなメリットです。特に独立初期には、固定費を抑えつつ、顧客対応の質を高める選択肢として有効です。

3.士業の独立後に差がつく資金繰りと税務管理のポイント

独立後の経営で最も重要なのが「資金繰り」です。
特に士業は案件ベースの収入が多く、月ごとの変動が大きいため、安定したキャッシュフローの管理が求められます。

仮に家賃を月額30万円と想定した場合、以下のような月次支出が想定されます。

オフィス賃料:30万円
通信費・会計ソフト・交通費など:5万円
顧問税理士費用:2万円(弁護士の場合)
社会保険・生活費:30万円
合計:約67万円/月

この場合、最低でも月70万円以上の売上が必要です。
安定運営には80〜100万円の売上が望ましいでしょう。
当初から顧客が見込まれる場合には、ある程度余裕を持って進められますが、
そうでない場合は、当初の運転資金が必要です。
一般には経費の6ヶ月分が目安と言われています。

ある程度資金を溜めているケースと、銀行等で借入を行うケースとあると思います。
起業する場合の借入や融資については、自治体などで行っている補助金や助成金などもございますので、
活用していくと実質の負担を減らすことが出来ます。

クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)を活用し、
青色申告の控除や節税メリットを最大限に活かすことが重要です。
弁護士は税理士との連携を、税理士はセルフチェック体制の構築を意識しましょう。


4.士業の信頼を形にするブランディング戦略

士業にとってのブランディングは、「信頼感」「専門性」「安心感」を視覚的・言語的に伝えることです。

【事務所名】
個人名にすることも多いですが、
人数を増やす場合などは特に理念や専門性が伝わる名称の方が差別化を図りやすいです。
ちなみに弁護士事務所については「法律事務所等の名称等に関する規程」がありますので、こちらに従って決める必要があります。

【ロゴ】
職業柄、基本的にはネイビーやグレーなど落ち着いた色でシンプルなデザインが望ましいでしょう。
内容によってはあえて目を引くデザインで攻めることも考えられますが、事務所の特色や扱っている内容にあったものを選ぶのがベターです。

【名刺】
フォントや写真、イラスト、材質によって、受ける印象は異なります。
レイアウトも含めてこれまで頂いた名刺などを参考に決めていくのも良いでしょう。

【Webサイト】
スマホ対応、SEO対策、専門性の発信
トップページ、業務内容、プロフィール、問い合わせフォームを整備し、
名刺やロゴなどと合わせて、一貫したデザイン・メッセージで統一することで、顧客からの信頼感が高まります。
WEB業者に依頼するのが一般的ですが、その業種の事については詳しくない事が多いため、事務所のイメージや方向性、顧客などのイメージを的確に伝えることで、事務所のイメージや存在意義を発信することができます。

5.士業の独立は「準備力」と「発信力」で差がつく

独立は「完璧な準備が整ってから」ではなく、「必要な準備を整えながら進める」ものです。
まずは以下のステップから始めてみましょう:

・開業届と青色申告の準備
まだ具体的に開業することが決まっていないとしても、どのような書類があるか取り寄せてみても良いかもしれません。
行動することで自分にスイッチが入るかも知れません。
・オフィス候補の見学
不動産業者に依頼するか、直接募集しているオフィスを見に行くかですが、試しに見てみるのであればレンタルオフィスやサービスオフィスに直接見に行く方が良いと思います。不動産業者ですと仮にその気が無かったとしても他の物件を紹介されたり何かと大変です。直接オフィスを見学に行く場合は、見学の後はそこまでしつこくない印象があります。逆に本気でいろいろなオフィスを見て探したい場合は、不動産業者に物件を集めてもらってから見た方が効率よく探すことができます。

・名刺・ロゴ・Webサイトの構想を練る
ロゴや名刺のデザインを考えるのは、明日への希望の旗を掲げるようなもので、ワクワクするものです。
WEBデザインを考えることは、事業の可能性や社会的な目的を整理して、アピールするために必要ですし、そのためになにをすべきかが明確となります。

・月次収支表を作成し、必要売上を明確にする
新規事業を行う際、銀行に借入を行ったり、様々な融資制度を利用したり、オフィスを借りるときなどには資金計画書が求められます。そのためには売上と支出についてあらかじめ確認しておくことが大切ですし、必要な顧客の数と、それを得るための集客や紹介をどのようにするかの戦略が必要になります。

また、独立後は「発信力」が重要です。Webサイトやブログで専門性を発信し、名刺やロゴで印象を残し、他士業とのネットワークを活用することで、顧客との接点を広げていきましょう。

6.まずは一歩を踏み出すことから

士業の独立は、自分らしい働き方を実現するための大きな挑戦です。
様々な準備がありますが、一番大きなモチベーションとなるのが、どんな事務所で開業するかのイメージすることです。
現地を見学し、実際の雰囲気を体感してみてください。
きっと、次の一歩が具体的に見えてくるはずです。

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